夕凪なくもさんの新作小説『贖罪』最終回とインタビューが『月刊群雛 (GunSu) 2014年09月号』に掲載! #群雛

月刊群雛 2014年09月号

『月刊群雛 (GunSu) 2014年09月号』には、夕凪なくもさんの新作小説『贖罪』の最終回が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューの一部を公開します。

── 罪に対する罰は、必ず下される。
『贖罪』

まず簡単に自己紹介をお願いします

 夕凪なくも(ゆうなぎ・なくも)です。
五月号よりミステリ小説『贖罪』を連載させていただいています(七月号は休載)。三月号には拙著『if』のサンプルを、四月号にはそのサイドストーリー(書き下ろし)を掲載させていただきました。
主にTwitterで好きなことを気ままに呟いています。私の著作に関する情報も時々ツイートしますので、どうぞお気軽にフォローしてください。

現在Kindleストアで六作の電子書籍を販売しています。
刊行順に、
・関西を舞台にしたファンタジックな短編物語二編と、高校時代に書いたショート・ショートを含む『短編集「ジャンジャン横丁」』
・実験的な法廷エンターテインメント『またキミを好きになる』
・叙述ミステリ『ただ人のぬくもりを』
・SF
『if』
『パニック』
『計算する知性』

ジャンルが不明な(曖昧な)小説を好んで書く傾向にあるので、拙著を一概にジャンル分けすることは難しいです。

◆Twitter:
https://twitter.com/sazamekunami1
◆Amazon著者ページ:
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00G7DPSDS/

この作品の内容を簡単に紹介して下さい

 連載という初めての試みでしたが、今回が最終回になります。
最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
本作はミステリで、その中でも警察小説に分類されるものです。
諸田徹という奉職三十年の県警刑事課のベテラン刑事が、か弱き女子児童への卑劣な犯行に直面して、刑事ですので当然解決を目指します。ところが一方で彼の家庭は冷え切って問題も抱えていて……というストーリーです。公と私、両面の諸田の諸問題が浮かび上がります。
本作では「捜査の過程」もさることながら、それ以上に「人と人の絆」や、人間同士が奏でる音の「軋み」のようなものを重視して書きました。

この作品を書いたきっかけを教えて下さい

 五月号で書かせていただいた「山本直樹(やまもと・なおき)さんへのオマージュ」と、「ミステリの習作」。
それから六月号で書かせていただいた、昔の携帯(フィーチャーフォン)の最先端の用語を、なるべく小説内で使ってみたいという欲求もありました。
また本作でも登場する児童ポルノや児童への性犯罪といった問題は、この作品を書いていた当時(今から六~七年前)も大きな問題になっていましたし、当然私もそのことを意識していましたが、今もなお解決が難しい点に、この問題の根深さを改めて感じます。

この作品はどんな人に見て欲しいですか?

 普段ミステリや警察小説は読まない、あるいはあまり好きじゃない、という方にこそむしろ読んでいただきたいです。
私自身、いわゆる「本格ミステリ」やバリバリの警察小説が、あまり好きではありません。そういったルールやお約束事にガチガチに縛られない、「緩いミステリ」が好きです。その中でも人間が丁寧に描かれている作品なら、なおよしです。
この『贖罪』もそのような人間重視のミステリに仕上げたつもりなので、どうか気楽にお読みください。
気に入っていただければ幸いですし、さらに「こんな感じの小説を書く夕凪なくもの他の作品とは、一体どういうものだろう?」と私の電子書籍に興味を持っていただけたら、とても嬉しいです。

夕凪なくもさんの新作が掲載されている『月刊群雛 (GunSu) 2014年09月号』は、好評発売中です!

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