小説『井の頭cherry blossom~restart~The Blue Marble』第3回が『月刊群雛 (GunSu) 2014年12月号』に掲載! ── くみさんへのインタビュー

月刊群雛 2014年12月号表紙

『月刊群雛 (GunSu) 2014年12月号』には、くみさんの新作小説『井の頭cherry blossom~restart~The Blue Marble』第3回が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? インタビューをご覧ください。

── まず簡単に自己紹介をお願いします。

 くみと申します。
 オリジナル作品はこの『井の頭cherryblossom』シリーズが初めてになります。
 四月号は既刊を、五月号では第二部にあたる新作を載せましたが、今月号では新作連載の三話目を書いています。
 現代詩フォーラム様、うたのわ様のサイトに短編小説や短歌を投稿しています。
 短歌ヘヴンに所属しています。
 性別越境アンソロジー 「兼ネル」に「御伽噺のお姫様」という題名で寄稿しています。

── この作品の内容を簡単に紹介して下さい。

 都内、有明にある民間宇宙企業「グリッタースペース」の社員である瑞樹と慧。二人は高校時代からの幼馴染で恋人、ずっと就職先も一緒だったが、グリッタースペースに転職し、慧は宇宙飛行士候補生、瑞樹は広報部と二人の歩む道が初めて分かれた。
 宇宙飛行士を目指す者達の慣れない人間関係と雰囲気、自分の実力不足で落ち込む慧と、彼の悩む姿を見て影で支える瑞樹。
それでも手探りで二人の共通した夢である『宇宙』へと紆余曲折しながらも進んでいく。

── この作品を書いたきっかけを教えて下さい。

 今、宇宙という物が一般の方でも、とても身近な存在に聞こえてきていると思います。
 その宇宙をテーマにBLに変換したら恋愛関係のいざこざだけではない新しい作品が作れるのではないかという期待を込めて書いてみました。
 このお話の登場人物である瑞樹と慧も、だらだらとした恋愛関係から、二人で全く知らない未知の世界へと飛び込んでいきます。
 連載3話目は性格的には慧と正反対、彼よりもかなり歪んでいる瑞樹のお話ですが、彼の歪んでいるなりに慧を支えようという心情風景などが少し垣間見られるお話になっています。
 基本軸は甘い恋愛小説を崩してはいませんが、ほんの少し宇宙というエッセンスを加えた誰でも読める「少し歪んでいる理想の王子様とお姫様の物語」です。

── この作品はどんな人に読んで欲しいですか?

 往来のBL小説に飽きた方や、夢々しい物語が好きな方に男女問わず読んで欲しいなと思っています。特に眼鏡男子、草食系男子、女子力高い男子がお好きな方には是非!

── この作品の執筆にはどれくらい時間がかかりましたか?

 作品がだんだんと佳境に入ってきていて、調べ物をしながらの執筆でしたので二週間少しかかりました。

── この作品を書くにあたって影響を受けた作家や作品を教えて下さい。

 影響を受けたのは橋本紡(はしもと・つむぐ)さんです。
 日常の描写やお料理の詳しい描写など「何でもない当たり前の日々」を上手く表現しているなと。
 学生時代に読んだ水野麻里(みずの・まり)さんの『姉妹の旋律』は少女小説ですが、大人っぽくて淡々とした話の進め方が当時からずっと好きな作品です。懐かしくなって中古でしたが本を取り寄せた位です。
 【音楽】
 Clarity(Zedd)、Good Time(Owl City & Carly Rae Jepsen)、Starships(Nicki Minaj)

── 注目している作家がいたら教えてください。

 橋本紡さん、江國香織(えくに・かおり)さん、藤本ひとみ(ふじもと・ひとみ)さん、高田郁(たかだ・かおる)さん

── 今後の活動予定を教えてください。

 『LOVE DRIVER』というサークル名でも活動しています。
 オリジナルジャンルでの活動は『月刊群雛』以外では当分オンライン上での活動になります。
 二次創作なども含めてTwitterかpixivの方を見て頂けると情報が素早く分かるかと思います。

くみさんの新作が掲載されている『月刊群雛 (GunSu) 2014年12月号』は、下記のリンク先からお求め下さい。誌面は縦書きです。

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